支部長挨拶
日本コンクリート工学会(JCI)東北支部支部長、東北工業大学の小出英夫(こいでひでお)です。私たちJCI東北支部は、JCIの4番目の支部として1995年10月に発足し、原則、東北6県(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島)内を主な活動拠点としているJCI会員(個人、法人等)によって構成されています。また、支部活動の主な目的は、東北地方のコンクリートに関わる諸問題に対し地元のJCI会員からなる組織として対応・貢献すること、そしてコンクリートに関する様々な技術・知見の共有の場を整え、それら発展等に寄与することです。会員個々の力では困難なことも、支部または複数の会員の協力があれば達成できる、これこそが支部会員を結びつける組織、すなわち「東北支部」の存在意義だと考えます。この点において、これまでの東北支部の様々な活動実績・成果は支部会員の皆様のご尽力の賜物であり、心より敬意と感謝を申し上げます。東北支部会員におかれましては、是非とも支部の活動目的をご理解の上、引き続きコンクリート工学の発展等にご協力頂ければと存じます。なお、コンクリートに関わる業務等に従事されている非会員の方々、企業様等におかれましてはこの機会に是非とも日本コンクリート工学会(JCI)にご入会いただき、同時に東北支部の活動にご参加いただければと思います。
ところで、当然のことながら上述のとおり、東北支部の活動においては東北支部会員の皆様の協力は必須です。しかしながら、実は驚かれることと思いますが、「東北支部会員の名簿」に相当するリストが東北支部事務局内には存在しておりません。JCI本部にはもちろん会員名簿相当のリストが存在しますが、個人情報保護の観点から限定的な目的のための一時的なデータ閲覧以外は不可となっています。今後支部活動の活性化を促進していくためには、支部活動にご協力いただける会員の方々・法人等のリスト、すなわち「東北支部が独自に作成する支部会員の名簿」の作成が必須と考えます。これまで支部活動への積極的参加のご意思を持ちながら、支部活動へのお誘いが届かなかった会員もいることと想像しますが、その理由は上記に依るものです。2025年10月には支部誕生30年を迎え31年目に入ります。東北支部ではこれまで10年ごとに周年事業を実施してきました。30周年事業は、7月に開催した「コンクリート工学年次大会2025(盛岡)」の実行担当支部であったことを理由に、2026年度に繰り下げ実施する予定となっています。10周年、20周年事業実施時とは、東北支部会員の構成も大きく変化しているものと推察します。先ずはどなた、どの企業様が支部会員であるのかをしっかり把握し、それら会員の声を聞き・受けとめ、30周年事業を含む東北支部の今後の各種運営をしていきたいと存じます。
支部会員の皆様のご支援の下、引き続き社会に貢献し続けることのできるJCI東北支部の仕組みを築き、31年目の新たなスタートを迎えることができればと考えております。今後ともご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
日本コンクリート工学会 東北支部長 小出英夫

支部長:小出 英夫
(東北工業大学 教授)